みなさんこんにちは。
今回はキセルのメジャーデビューアルバム「夢」について書いていこうと思います。
キセルは京都出身の辻村兄弟から成る兄弟ユニット。出身は京都の宇治市ということで、一度旅行したことがある身としては親近感が湧きました。宇治市、なんとも風情のある町でした。名前の通り、宇治抹茶を点てて飲むことができるお店がたくさんありました。
キセル公式ウェブサイト
ひととおり聴いてみた後の率直な感想は、
「メジャーデビューアルバムでこのクオリティ」
です。そして、私は浄化される。
全体的にアコースティック感あるアルバムに仕上がっています。各トラックのイントロに、様々な音、どんな楽器を使用しているのか想像力を掻き立てる音、が入っているトラックが数曲あります。夜間飛行(落下ダブバージョン)なんかはイントロだけじゃなくて一曲丸々、いろんな音が入っています。そういう意味では遊び心のあるアルバムであるとも言えます。
私的音楽のジャンル分け、グループ分けを勝手にするとしたら、キセルは、くるり、Polaris、KIRINJI、bonobos、ハナレグミ、クラムボンの音楽に近いような感じがします。
ハナレバナレはキセルの代表的な一曲なので、聴いたことのある人も多いと思います。シンプルなイントロ、そしてベースライン、リズムは一定。ギターも一定のコード進行。その一定のリズムと伴奏にハイトーンボイスでハナレバナレについて歌っている。なんとなく切なくなる一曲です。曲の中盤から後半にかけて不思議な音が聴こえるのはテルミンでしょうか。そんなハナレバナレから始まるこのアルバム。印象は夕方、マジックアワー、季節は秋から冬。星空、を聴いていると、しんしんと静かな冬の日に合うだろうなあと思いました。
ハナレバナレの歌詞を全て載せてしまうと著作権を侵害することになるので載せたくても載せることはできないのだが、抽象画のような歌詞もすごく良くて別世界に浸れてしまいます。
ねの字、の
ぱぱぱーぱーぱぱぱーぱー
のコーラスのところ好きです。
このアルバムを聴くと、癒される、ほのぼのした気持ちになります。そんな気持ちになりたい時、少しゆっくりしたい時、スマートフォンのスピーカーではなくて、ちょっぴり良いスピーカーで聴いてみてください。目を閉じて、この進む速度の速い現代社会のこと、仕事のこと、家庭のこと、そのようなことは一旦忘れて、キセルの音の世界に身を委ねてみて欲しい。心の深海に埋もれていたものが少しずつ浮き上がってくるはずです。
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